関連する知識

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推拿（すいな）は中医学（中国の伝統医学）の基礎理論に基づき、病気の種類また証候によって、医者（施術者）は推拿手技（推、拿、摩、関節を動かすなど）または特定道具で患者の経絡とツボを刺激し、健康促進と病を治す治療法です。
推拿は中医学の外治療方の一つで、人類で一番古い医療技術と呼ばれ、化学薬のような副作用がないため、非薬物療法、物理療法として世界に注目されています。

推拿療法の特徴

１．適応範囲が広い（新生児から高齢者まで、内科・スポーツ損傷など多種の疾患に）

２．効果が顕著である

３．施術が安全で、不良反応・副作用がない

４．健康を促進から疾病の予防、病を治す、体の機能回復に

推拿療法の効果

１．バランスをとる

２．体液の循環（血液・リンパ、など）を良くさせる

３．免疫力を高める

４．微循環を改善する

中医学独自の理論体系と豊富な臨床経験に基づき、人類生命活動の中に健康状態と疾病状態の間でお互いに転換規律を究明し、人体の生理、病理、および疾病の予防、診断、治療、養生、健康促進までを研究する総合的な（中国）伝統医学です。

中医学の特徴
中医学の理論体系は、長期間の臨床経験を基に、唯物論と弁証法思想の影響を受けながら次第に形成されたものです。臨床治療から理論が生まれ、さらに理論に基づいて臨床治療する。その繰り返しによって生まれた中医学の理論体系には二つのユニークな特徴があります。一つは整体観念であり、もう一つは辨証論治です。ここでは、整体観念と辨証論治について詳しく解説します。

１．整体観念

（こちらの整体は全体が一つとなって切り離せない事を意味します。）
整体とは統一性と完全性のことです。中医学では大自然の一員として人体の統一性、完全性および人体と自然界との相互関係を重視します。
中医学では人体を一つの有機的な整体と考え、人体を構成している各部分は切り離してしまうと意味がなく、それぞれの機能は相互に協調して助け合い、病理の場合でも影響を及ぼしあうとしています。また、人体と自然環境は深く関係しており、人間が積極的に自然へと適応し、自然と戦って改造することで、人体の正常な生命活動を維持していると考えています。
内外の環境を統一し、人体そのものをすべて一つと捉える思想を整体観念と呼んでいます。

２．辨証論治

辨証論治（証候を分類する方の辨証。「辨」とは分かつ意味）とは、病気を診断し、治療するための原則である。病気に対する一種独特な研究方法と処理方法です。
つまり、辨証論治とは疾病を分析して理解し、それを解決するプロセスとも言えます。

「証」とは、病気のある進行段階で、その病理状態をまとめたものです。病変部位、原因、性質、邪正関係を含んでおり、病気の進行過程で、ある段階の病理変化の本質を表しているので、症状に比べると全面的で、深く正確に疾病の本質を表すことができます。

「辨証」は四診（望、聞、問、切）で収集したデータによって症状と徴候を分析し、それをまとめることによって疾病の原因、性質、部位、及び邪と正の関係をはっきりさせ、総括して、判断します。
「論治」は施治とも呼ばれます。辨証した結果に基づいて治療方法を決めることです。つまるところ、「辨証」は治療法を決めるデータを収集、分析して、「論治」は辨証した結果に基づいて、治療することです。